海外進学という進路の選び方-イギリスの大学受験体験談-

「海外大学って、どうやって進学するの?」
「そもそも進路って、どうやって決めていくの?」
こんな疑問を持っている中高生の方は多いのではないでしょうか。
私自身、同じような悩みを持ちながらも、試行錯誤を重ね、現在イギリスに留学することができています。この記事は、私が海外進学にいたるまでの経験をまとめています。海外進学を目指している方はもちろん、これから進路を考える方にも読んでいただければ嬉しいです!
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自己紹介
みなさん初めまして!
AffinityでインターンをしているKotaroです。
私は昨年3月に日本の高校を卒業し、同年9月からイギリス・サセックス大学のInternational Study CentreのInternational Year Oneというコースに進学しました。今年9月からは、大学学部課程の2年次に進学予定です。国際開発学(International Development)という分野を専攻しています。
このブログでは、私が留学を目指したきっかけや、進学するまでの経緯をご紹介します。
※International Study Centre や International Year One に関する詳しい情報は、こちらの記事をご確認ください。
海外大学を目指したきっかけ
先輩の留学
海外大学という進路を初めて意識したのは、中学3年生のときでした。
校内で、アメリカの大学受験を経験した先輩による講演会があり、日本の高校から海外大学へはどのように出願するのか、また海外大学にはどのような制度があるのかを初めて知りました。
それまで海外大学は自分とは遠い存在でしたが、その話を聞いて強く興味を持ち、自分でもさまざまな大学や留学制度について調べ始めるようになりました。
海外の学生との交流
私の学校には当時、6か国8校の海外提携校がありました。コロナ禍の影響で交換留学は停止されていましたが、その代わりにオンラインで提携校の生徒と交流する機会があり、私も参加しました。
そこで出会った同年代、あるいは自分より年下の学生たちは、流暢な英語で自然にコミュニケーションを取っていました。彼らの多くは英語を第二言語として話していましたが、その姿に圧倒されると同時に、英語で会話を楽しむ様子に強く憧れを抱きました。
「自分も海外で学びたい」「もっとさまざまな国の人と交流したい」と思うようになったことも、海外進学を目指す大きなきっかけになりました。
受験準備と志望校決め
情報収集
当初はイギリスに限定せず、アメリカやカナダをはじめとするさまざまな国の大学制度を調べており、特にアメリカの大学を第一志望として考えていました。
身近にアメリカの大学へ進学した先輩がいたため進学後のイメージを持ちやすかったことに加え、勉強量が多くチャレンジングな環境であると聞き、大きな魅力を感じていました。
また当時は、現在学んでいる開発学だけでなく、部活動で取り組んでいた音楽、更には教育学、言語学などにも興味がありました。アメリカの大学では、入学後に幅広い分野を学ぶことができ、ダブルメジャーやトリプルメジャーなど複数の専攻を履修することも一般的です。このような柔軟な教育制度にも惹かれていました。
課外活動と開発学
高校2年生になっても、「アメリカの大学でさまざまな学問を学びたい」という思いはありましたが、自分が本当に学びたいことはまだ漠然としていました。大学や奨学金の出願で必要となるエッセイを書き始めたとき、「自分には軸となるテーマがない」と感じたことを覚えています。
そんなときに参加したのが、京都大学主催の「国際開発プランニングコンテスト」でした。このイベントでは、2泊3日にわたり国際開発について学び、チームでビジネスプランを考えました。その中で、国際機関で活躍されていた方々のお話を伺う機会があり、「自分もこの分野を学びたい」と強く思うようになりました。
振り返ってみると、それまで参加してきたボランティア活動や難民支援の募金活動も、不平等や貧困の解決を目指す国際開発学につながる経験でした。
そこで、開発学を学部レベルで専門的に学べる大学を調べたところ、その多くがイギリスにあることを知りました。そして、受験先をイギリスへと大きく方向転換することを決めました。

ウィーンへの留学
コロナ禍で停止していた交換留学が再開し、私も留学の機会をいただきました。高校2年生の3月から高校3年生の4月にかけて、オーストリア・ウィーンの提携校で授業を受けました。
高校ではドイツ語を少し学んでいましたが、現地の授業や友人との会話についていくことは難しく、最初はとても消極的になっていました。それでも、自分からあいさつをすることや、分からないことを素直に質問することなど、小さな行動を積み重ねることで、少しずつクラスメイトとの会話が増えていきました。留学の終わり頃には、簡単なドイツ語で会話ができるまでになりました。
実際に海外で生活し学ぶ経験をしたことで、海外大学への進学がより現実的な目標となり、長期留学への決意も固めることができました。

大学の出願から合格まで
イギリス大学の受験システム
イギリスの大学制度について改めて調べ直したところ、日本の高校卒業後に進学する場合は、ファウンデーションコースが必要になることを知りました。また、開発学についても改めて調べ、サセックス大学、SOAS、イースト・アングリア大学、ウォーリック大学の4校を志望校として選びました。
出願では、志望動機書(Personal Statement)の作成や教員への推薦状の依頼などを行いました。
最も予想外だったのが英語試験です。アメリカ進学を目指してTOEFLを受験していましたが、イギリスでは利用できず、IELTS for UKVIのスコアが必要でした。そのため一から対策を始めて受験しましたが、これまでの英語学習の成果もあり、一度で基準をクリアすることができました。
必要書類をそろえ、高校3年生の9〜10月に出願しました。
奨学金や日本の大学について
イギリス留学には多額の費用がかかるため、奨学金の獲得は必須でした。そのため、日本の大学受験も並行して考えていました。
特に高校3年生の夏からは奨学金への出願が本格化し、夏休みは一日中エッセイを書いては修正する日も多くありました。夏休み明け、イギリスの大学や奨学金への出願と同時期の秋ごろに、日本の大学入学共通テストにも申し込みました。
その後、12月頃までにファウンデーションコースの結果が出そろい、4校すべてから合格をいただきました。また、その時点で奨学金も2つ採用が決まりました。結果が日本の大学入試が本格化する前に分かったため、安心してイギリス進学を決断することができました。もし大学や奨学金の結果がもう少し遅ければ、日本の大学も受験していたと思います。
サセックス大学を選んだ決め手
合格をいただいた4校の中でサセックス大学を選んだ理由は、次の3つです。
コースの内容
サセックス大学は、学際性と多様性を重視する校風で知られています。
開発学コースでも、自分の関心に合わせて履修できる選択科目(Option)が豊富に用意されており、専門分野の中でも興味に応じた学びを深めることができます。
私は教育支援に関心があるため、2年次には 「International Education and Development (国際教育と開発)」を履修し、教育学の理論や知識に加え、グローバルサウスにおける教育の役割について学ぶ予定です。
国際機関での知名度
4校の中でも、サセックス大学は開発学分野における国際的な評価が非常に高い大学です。
QS世界大学ランキングでは開発学分野で9年連続世界第1位を獲得しており、多くの卒業生が世界各地の国際機関やNGOで活躍しています。
実際に知り合いの国連職員の方々とお話しした際にも、サセックス大学の開発学は非常によく知られていました。このような実績やネットワークは、将来大学院への進学や国際機関への就職を目指す上でも大きな強みになると考えています。
開発学分野QS世界大学ランキング2026:
https://www.topuniversities.com/university-subject-rankings/development-studies(2026年7月31日閲覧)

生活環境
サセックス大学は、勉学に集中しやすい環境が整っていることも魅力でした。
留学生の割合は約30%と高く、多様なバックグラウンドを持つ学生が集まっています。また、大学があるブライトンは多様性を尊重する街として知られ、LGBTQ+プライド・パレードが開催されるなど、さまざまな文化や価値観を受け入れる雰囲気があります。
治安も比較的良く、気候も穏やかなため、安心して学生生活を送ることができます。勉強に疲れたときにはブライトンの海辺を散歩したり、キャンパスに隣接する広大なスタンマー・パークで自然に触れたりできることも、サセックス大学を選んだ理由の一つでした。

最後に
私が海外大学へ進学するまでの道のりは、決して一直線ではありませんでした。当初はアメリカを目指していましたが、途中でイギリスへ進路を変更するなど、多くの迷いや試行錯誤がありました。
ほかの学生のみなさんの進路も、最初からきれいなストーリーになることは少ないと思います。悩みながら考え、決断し、その積み重ねが一人ひとりの進路につながっていくのだと思います。
私自身も、さまざまな経験を経たからこそ、「海外へ進学したい」という思いを自分自身で納得して選ぶことができました。一方で、人によっては日本の大学が最適な選択かもしれませんし、進学ではなく就職という道もあります。ぜひ、みなさんも試行錯誤しながら進路を切り開いてみてください。
このブログが、これから進路を考えるみなさんにとって、少しでも参考になれば嬉しいです。


