
このプログラムは、アメリカの大学でサッカーを続けながら学び、将来の可能性を広げたいと願う女子選手を対象とした留学プログラムです。
競技力の向上だけでなく、語学力、主体性、国際感覚など「生きる力」を育てることを目的としています。
プログラムについて
女子サッカー アメリカ留学プログラムは、カリフォルニア州サンディエゴを拠点とする San Diego Sports Authority と弊社アフィニティの共同プロジェクトです。
スポーツを通じて選手が自らの能力を伸ばし活躍することはもちろん、海外での挑戦とその先の環境にチャレンジし、競技を離れてもグローバル社会の一員として活躍できる人材の育成を目指す共同プロジェクトです。

SDSAとは
San Diego Sports Authority (SDSA) は、2008年の設立より、アメリカ、日本でスポーツに従事する教育機会の創出と提供を進めてきました。
スポーツの機会参加を通じて、学生スポーツ選手やプロスポーツ選手が自らの能力を伸ばし、それぞれの競技で活躍することのみならず、さらに先のレベルの環境にチャレンジできる、また競技を離れても一社会人としてグローバル社会の一員として活躍できる資質を備えた人間育成につながるスポーツ教育機会の提供を目的としています。
女子サッカー事業としては2016年から多くの進学者をアメリカに輩出しています。
女子サッカー留学の目的とメリット
女子サッカー留学は、単に競技を続けるための手段ではなく、「人としての成長」や「将来の選択肢を広げる」ための重要なステップです。
アメリカの大学では、学業とスポーツの両立が制度として整っており、選手たちはフィールド内外で多くのことを学び成長する機会が多くあります。
サッカーと学業の両立を通じた人間的成長
アメリカの大学では、選手である前にひとりの学生であることが重視されます。試合や遠征があっても学業の責任を果たす必要があり、時間管理や自己コントロール能力が自然と鍛えられます。競技を通じて、努力・継続・責任感といった人間的な資質も育まれます。
国際的な環境での競争経験による競技力の強化
アメリカの大学には、世界中から優秀な選手が集まっており、日々の練習から高いレベルの刺激を受けることができます。身体能力や戦術理解、メンタル面でも多くを吸収し、日本ではあまり触れることのないプレースタイルの選手との関わりなどで、日本にいたままでは得られなかった競技経験を積むことが可能です。
語学力や異文化理解を身につけることで、将来のキャリア選択が広がる
生活の中で英語を使い、異なる価値観や文化の中で生きる経験は、語学力の向上だけでなく、柔軟な思考力や国際的な視野を育てます。これらは、スポーツでグローバルに活躍することはもちろんですが、スポーツの世界に限らず、どんな職業に就いても役立つスキルとなります。
セカンドキャリアや引退後の人生設計にも繋がる
現役選手としての時間は限られています。留学中に学位を取得し、英語力や実務スキルを身につけることで、競技引退後の進路(企業就職、大学院進学、指導者など)も大きく広がります。
「競技だけに頼らない人生設計」が可能になる点も、女子サッカー留学の大きな価値です。

一緒に考える留学先の選び方
女子サッカー留学を成功させるためには、自分に合った進学先を選ぶことが何より重要です。ただ単に有名校を選ぶのではなく、自身の実力・目標に合う環境を見極める視点が必要です。
長い目をみた進路選択を我々と一緒に考えていきましょう。
競技レベル(所属リーグ・チームの実績)
大学によってサッカー部のレベルや所属リーグ(NCAA,、NAIA、NJCAA、CCCAAなど)が異なります。
試合出場の機会や自分が活躍できる可能性を見極めることや入学条件(特に英語力)を知っていくことが大切です。
学問分野(希望する専攻があるか)
サッカーだけでなく、学業もしっかり取り組む必要があります。大学で一定の成績をキープできていないとチームへの参加は認められません。
将来のキャリアやイメージする将来に繋げることのできる専攻があるか、自分の興味を深められるカリキュラムかどうかを確認しましょう。
奨学金制度(学費負担を軽減できるか)
スポーツ奨学金や学業成績によるアカデミック奨学金の有無は、費用面で大きな違いを生みます。複数の大学を比較検討し、自分の条件に合う資金援助を受けられるかを見極めましょう。
サッカーの実力を元に弊社のサポートを通して交渉や条件の確認を行っていきます。
選手サポート体制(学業・生活支援など)
多くの大学で、チューター制度や留学生向けのサポートが手厚く整備されています。怪我をしたときの対応、アカデミックサポート、メンタルケアなども確認ポイントです。
成長を後押ししてくれる環境かどうかも確認をしていきましょう。
アメリカの大学スポーツ連盟
NCAAとNAIA(4年制大学)
NCAAは最も大きな大学スポーツ連盟です。チームや競技ごとではなく、大学単位でディビジョンが別れています。特にディビジョン1(D1)に所属する大学は競技レベル・施設ともに非常に高い傾向があり、強豪校が多く集まっています。アスリート向けの奨学金も充実していますが、その分入学基準や競争も厳しくなります。
NAIAは比較的規模の小さい大学が所属する連盟です。ただ、競技レベルはNCAA D1チームに劣らないチームも多々存在します。奨学金の柔軟性が高く、学費を抑えながら競技と学業を両立できるチャンスがあるのが留学生にとっては有利です。入学基準もNCAAに比べてやや緩やかなため、より多くの留学生にもチャンスがあります。
NCAA | NAIA | |
---|---|---|
所属校数 | 約1,100校 | 約250校 |
特徴 | 大規模大学が多い。高い競技レベルと設備 | 少規模大学が中心。奨学金支援が柔軟 |
分類 | D1, D2, D3の3つのディビジョン | NAIAとして1カテゴリのみ |
奨学金 | D1・D2は支給あり(D3は不可) | 支給あり |
NJCAAとCCCAA(2年制大学)
NJCAAは全米の2年制大学(コミュニティカレッジ / ジュニアカレッジ)が所属するスポーツ連盟で、全米トーナメントやランキング制度があり競技レベルが高いのが特徴です。留学生の受け入れにも積極的で奨学金生徒もあります。また、4年制大学のコーチ陣がリクルートをするので、4大への編入が積極的に行われます。
CCCAAはカリフォルニア州内の2年制大学のみが所属する連盟です。州内での競技活動に特化しており、学費が比較的安価で抑えられる選択肢もあり、生活環境も整っています。州内外への4年制大学へのスムーズな編入が可能です。
NJCAA | CCCAA | |
---|---|---|
所属地域 | アメリカ全土 | カリフォルニア州のみ |
所属校数 | 約500校 | 約100校 |
特徴 | 全米トーナメント・全米ランキングあり | 州内での競技が中心 |
編入のしやすさ | 全米各地の4年制大学へ編入実績多数 | 州内外への編入が可能。CA州内(CSUやUC)との連携が強い |
その他の連盟
上記が主に規模が大きく留学生も挑戦する生徒が多い連盟ですが、それ以外にも大学スポーツの連盟があります。
USCAAはアメリカの東部〜南部にある小規模大学が中心の連盟です。学費が安めで、少人数制の教育環境が魅力です。
NCCAAはアメリカ全土にあるキリスト教系大学で構成される連盟。信仰を重視した教育方針のもとで、スポーツと学びを両立できます。
NWACはワシントン州・オレゴン州・アイダホ州など北西部の2年制大学が加盟する地域連盟。自然豊かで落ち着いた環境が特徴。
編入制度をうまく使い、より高い競技環境へ
アメリカの大学スポーツシステムでは、2年制大学から4年制大学への編入が広く認められており、多くの選手がこの制度を活用してステップアップを実現しています。
直接4年制大学に入るということも決して不可能な道ではありませんが、入学のハードルは高く、サッカーの技術をチームから認められても英語力や高校の成績次第では大学への入学条件に満たないことがあります。
その場合、まずは英語力のベースを作ってしっかりと成績を抑え、2年制大学で実績を積み、その後にNCAAやNAIAの強豪校へ編入することで、より高いレベルの競技環境に挑戦することが可能です。
特にNJCAA・CCCAAなどの2年制大学では、試合出場のチャンスが多く、大学生活や英語環境にも段階的に慣れることができる点も大きな魅力です。
編入後には、4年制大学でのプレーや、奨学金の増額といった可能性も広がります。
アメリカのサッカーでどのように通用し、活躍できるかを証明することで4年制大学からオファーを受けることが可能になっていきます。
自分の成長段階に合わせて進路を選べる柔軟な仕組みは、アメリカならではの制度。焦らず着実にステップを踏むことで、競技者としても学生としても、より高みを目指すことができます。
ベストマッチな進路選択を一緒にしてきましょう。

留学のスケジュールと流れ
留学準備のステップ
女子サッカー留学を成功させるためには、早めの準備と段階的な行動がカギとなります。
競技力・語学力・進学準備の3つをバランスよく整えることで、大学やチームからのオファーを引き出せる可能性が高まります。
留学準備は、以下のような流れを目安で進んでいきます。
時期の目安(高校3年時) | 主な内容 |
---|---|
7月 ~ 9月 | 個別カウンセリング・留学説明会参加・サポート申込・語学試験対策開始 |
10〜12月 | 希望大学との交渉・オファー提示・各大学からのオファー提示・進学の方向性を決定 |
3月 | TOEFL/IELTS取得 |
4〜6月 | オファー確定、入学手続き・住居手配・学生ビザ申請 |
6〜8月 | 渡航最終準備 |
8月〜 | 渡航・大学入学・サッカー部入部 |

もしイレギュラーがあっても
進学準備の過程では、予定通りに進まないこともあります。たとえば、英語スコアが期限までに目標に届かない、映像や実績の提出に時間を要するなど、イレギュラーな状況は珍しくありません。
選手一人ひとりの状況を正確に把握し、大学のコーチや入試担当者との間に入りながら、最善の進路選択を一緒に考えていきます。
必要に応じて、語学学校を経由するルートや、奨学金条件の交渉なども柔軟に対応します。
また、アメリカの多くの大学では学期ごとに入学できるタイミングを設けており、進学タイミングを調整しやすいのも大きな特徴です。準備状況や選手の意思に合わせて、最適なスタート時期を選ぶことができます。(*サッカーのメインシーズンは秋学期)
費用と奨学金
留学にかかる費用の目安
アメリカでの女子サッカー留学にかかる費用は、進学先の大学の種類(2年制・4年制・公立・私立など)、地域、によって大きく異なります。
年間費用の目安(合計)
2年制大学(コミュニティカレッジ):
約 $ 20,000 USD ~ $ 35,000 USD(約290 ~ 500万円)
※ $1 USD = 145円を目安で算出
4年制大学(州立・私立大学など):
約 $ 35,000 USD ~ $ 80,000 USD(約500 ~ 1,160万円)
※ $1 USD = 145円を目安で算出
上記はあくまで一般的な相場で、数ある大学の中にはこの範囲よりも抑えられる可能性のある大学も存在します。
これらの金額には、授業料・学生寮や食事などの生活費・保険料・教材費などの基本的な必要経費が含まれています。なお、航空券やビザ申請費、現地での交通費、個人の生活用品などは別途かかります。
また、費用は大学の立地や規模によっても大きく変動し、都市部は生活費が高くなる傾向があり、逆に地方の大学では比較的安く抑えられる場合が多くあります。
さらに、私立大学は授業料が高めに設定されていることも多く、州立大学やコミュニティカレッジは比較的学費が抑えられる傾向があります。
そのため、自分に合った大学選びをする際は、競技環境や学業内容だけでなく、費用面のバランスも含めたトータルな判断が大切です。
そして、より通いやすい環境を作るために、アスリート奨学金を狙っていくことで選択肢を広げることができます。
アスリート奨学金とアカデミック奨学金
アメリカの部活動は限られた人数のみをチームに抱えます。そのメンバー枠の確約をしていく中で、同時に奨学金の交渉も行っていきます。
アスリート奨学金:
サッカーの実績や映像などによって、部活動から提供される奨学金。
学費・生活費が一部~全額免除される可能性があります。
アカデミック奨学金:
成績・語学スコア(TOEFLなど)により大学から提供される奨学金。
学費の一部が免除される可能性があります。
両方を組み合わせて受給するケースも多く、経済的な負担を軽減可能な選択肢になります。
サポート体制
初めての海外留学や、アスリートとしての進学には、不安や疑問がつきものです。選手一人ひとりの目標や状況に寄り添いながら、進学準備から現地での生活までを支える体制を整えています。
語学や進路に関することはもちろん、コーチや大学とのやりとり、トラブル時の対応まで、留学に関わる多くの点をサポートしていきます。
サポート内容は以下の通りとなります。
- 進学先候補大学の調査・リサーチ
- オファー内容の提示・翻訳サポート
- 大学女子サッカー部との連絡代行
- 大学国際留学生担当部署との連絡代行
- 大学および附属語学学校への出願・入学手続き
- 学生寮等のハウジング手配
- オンラインによる定期面談・説明会(個別・グループ)
- 選手プロフィール作成サポート
- ハイライト動画作成に関するアドバイス
- 学生ビザ申請サポート
- 渡航前オリエンテーション
- 航空券手配サポート
- 海外留学保険手配サポート

過去の実例(一部)
本プログラムを通じてアメリカへ挑戦し、それぞれの道を切り開いてきた選手たちの実例(一部)です。
Y・Kさん
高校卒業 ⇒ 語学学校 ⇒ University of Kentucky (NCAA D1) ⇒ University of Oklahoma (NCAA D1) ⇒ オーストリア プロ契約
H・Yさん
高校卒業 ⇒ University of Kentucky (NCAA D1) ⇒ Long Island University (NCAA D1) ⇒ 大手外資系企業就職
M・Oさん
高校卒業 ⇒ Navarro College (NJCAA) ⇒ University of North Texas (NCAA D1) ⇒ University of West Florida (NCAA D1)
K・Yさん
高校卒業 ⇒ Navarro College (NJCAA) ⇒ Central Methodist University (NAIA) ⇒ 航空会社就職
M・Nさん
高校卒業 ⇒ Bryant & Stratton College (USCAA) ⇒ University of Tennessee Southern (NAIA)
R・Sさん
高校卒業 ⇒ Barton Community College (NJCAA) ⇒ University of Nebraska (NCAA D1)
Y・Mさん
高校卒業 ⇒ Merced College (CCCAA) ⇒ Holy Cross College at Notre Dame (NAIA)
W・Oさん
高校卒業 ⇒ Navarro College (NJCAA) ⇒ University of the Cumberlands (NAIA)
S・Mさん
高校卒業 ⇒ Butler Community College (NJCAA) ⇒ University of Central Arkansas (NCAA D1)

よくある質問(FAQ)
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英語が得意ではないのですが、留学できますか?
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はい、可能です。ただし、入学条件を満たす英語力が最終的には必須になりますので、早いうちから準備ができると良いです。どのような対策をしたら良いか、語学学校を経由して進学を目指すのかなど、現在の英語力や今後の伸びを見ながら相談をしていきましょう。
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サッカーの実績があまりないのですが、アメリカでプレーできますか?
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実績がすべてではありません。プレー映像やポジション、性格や成長意欲などを総合的に評価するコーチも多くいます。2年制大学からスタートして実力をつけ、アメリカのサッカーに順応し4年制大学を目指す方法もあります。
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奨学金は全員もらえますか?
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必ずしも全員ではありませんが、サッカーの技術と英語力によっては多くのケースでオファーを受けています。英語力が高いと進学の確実性が増すため、大学のコーチ陣はオファーを出しやすい現状があります。
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セレクションはありますか?
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基本的に留学生の場合、プレーのハイライト動画と選手プロフィールを提出していただき、それをもとに各大学のコーチが評価・選考を行います。映像はポジションやプレースタイルが伝わるよう工夫していただくと効果的です。こちらに関するアドバイスやプロファイル作成などはサポートに含まれています。
過去には、アメリカの大学関係者を日本に招いて合同トライアウトを実施した実績もあります。今後同様の機会がある場合は、弊社のホームページやSNSにて随時ご案内いたしますので、最新情報をチェックしてください。
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留学後のキャリアにはどんな選択肢がありますか?
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プロ契約を目指す選手もいれば、大学卒業後にアメリカや日本での就職、大学院進学、指導者の道へ進むケースもあります。海外経験と英語力と取得する学位をうまく活用して、将来の幅広いキャリアに活かすことができます。