イギリス留学を考えた時に必要になる英単語集&生活準備

はじめに

こんにちは。
イギリス・サセックス大学に留学中のKanaです。

「イギリスの大学に行きたいけど、出願ってどうするの?」「ビザに必要な書類って?」
私も最初は大学のホームページを見ても、知らない単語ばかりで混乱していました。

そこで今回は、留学準備で必ず出てくる英単語とその意味を、実体験を交えてわかりやすく紹介します。
これを読めば、大学のホームページや出願要項を読むときに戸惑うことがぐっと減るはずです。

せっかくの留学、自分にとってベストな選択をしたいですよね!
ぜひこの記事を参考に、自分の希望に合った進路選びをしてみてください。

必須英単語

IELTSや英語学習の中で目にすることはあっても、日常会話ではあまり使われない――そんな「留学に特有の単語」がいくつか存在します。とはいえ、留学を考えるのであればこれらの単語は避けて通れません。むしろ、大学の出願手続きやキャンパスでの生活では頻繁に登場するため、理解しておくことが大きな助けになります。

また、留学準備の過程で何度も出会う用語でもあるので、自然と身につけていくことができるはずです。

🎓【留学前に覚えておきたい英単語:大学・学位編】

🎓イギリス大学の課程と名称

学士課程(Undergraduate)

高校卒業後に進学する通常3年(スコットランドは4年)のコース

・学位名:Bachelor's degree(例:BA, BSc)

修士課程(Postgraduate / Master’s degree)

学士号取得後に進む1年(多くは1年)のコース

・学位名:Master’s degree(例:MA, MSc)

博士課程(PhD / Doctoral degree)

修士課程修了後に進む研究中心の課程(通常3~4年)

・学位名:PhD(Doctor of Philosophy)

イギリスの大学のウェブサイトを見るときには、まず自分がどの課程(Undergraduate / Postgraduate / PhD)に該当するかを確認することが重要です。
検索の際も、学位の種類をキーワードに入れることで、希望するコースをより具体的に探すことができます。

🏛️大学を探す時に必要な単語

入学要件 (Entry requirement)

Entry Requirement は「その大学やコースに入るために必要な条件」のことです。

例)

学歴の条件  (高校卒業資格、日本の専門学校や大学での成績、IBやA-levelなど)

英語力の条件 (例:IELTS 6.0 以上、TOEFL ○点以上など)

追加条件(ある場合)(例:志望動機書、推薦状、面接、ポートフォリオ(芸術系)など)

学費 (Fee/Tuition Fee)

Fee/Tuition feeは「学費」のことを表します。

学費のページを開くと”Home”という記載が最初にありますが、これはイギリス人の学生のことを指します。

留学生は”International Student”という項目の金額を確認します。

寮 (Accommodation)

Accommodationは「寮」のことを表します。

寮について調べたいときは、Accommodation と検索すると寮情報を探せます。

最初の分かれ道は「キャンパス内(on campus)」か「キャンパス外(off campus)」に住むか。
キャンパス内の場合は、En suite(専用バスルーム付き)Shared bathroom(共同バスルーム) を選ぶことになります。

それぞれの詳しい説明は、このブログの寮費のページで説明しています。

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授業科目・講義の単位 (Module)

Moduleは「授業科目や講義」のことを表します。

大学選びで一番悩むのが、「同じコースが複数の大学にある場合」。

例えば、国際開発の分野では、サセックス大学・イーストアングリア大学・SOASなど様々な大学が同じコースを持っています。たとえば国際開発分野では、サセックス大学、イーストアングリア大学、SOASなどが代表的です。
このとき比較に役立つのが Module(科目)ページ。各大学ごとに強い分野や重視しているアプローチが異なります。万人にとっての正解はないので、自分が学びたい内容や興味を持てる授業が多い大学を選ぶことが大切です。

秋学期・春学期・学期 (Autuom teaching, Spring teaching, and Semester)

イギリスの大学は9月スタートします。

・9月〜1月:Autumn Term(前期)

・1月〜6月:Spring Term(後期)

また、時間割などは Semester(学期)ごとに表されることも多いです。

📝出願時に必要な単語

志望動機書 (Personal Statement)

出願時に提出する自己紹介文で、なぜその大学・専攻を選んだのか、自分の目標は何か を書きます。

イギリスの大学は、日本のように入学試験がない代わりに、この志望動機書の提出が必須です。大学院に進学する際にも必要になります。

※ただし、私が最初に通っていた International Study Centre への入学では不要でした。直接大学に出願する場合と、ファンデーションコース経由では条件が異なるので気になる方は下のフォームからお問合せください。

成績証明書 (Transcript)

これまでの学業成績を証明する書類で、大学出願時に必ず提出が求められます。

高校の成績が高いほど、志望大学の選択肢が広がり、また奨学金を得やすくなる傾向があります。

大学によっては、英語だけでなく高校数学の履修レベルを必須条件にしている場合があります。(例:シェフィールド大学やリーズ大学など)

 例えば「数学ⅠまたはAは3.0/5.0以上」「数学Ⅱは2.0/5.0以上」といった条件です。

※特にエンジニア系の専攻では、この条件が出されることが多いです。

※基本、日本の高校では通常「数学ⅠまたはA」を履修するため、多くの場合は問題なく条件を満たしています。ただ、稀に1年生の時から文系として数学を取らない高校もあるため注意が必要です。

IYOについて詳しく知りたい方はこちらをチェック

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願書・出願する (Application, Apply)

大学の公式ウェブサイトにある Apply now! のボタンは、ここから出願できます という意味です。
イギリスの大学は基本的にオンライン出願方式なので、このページから手続きを進めます。

大学やコースによって願書の締め切り期限が異なるためあらかじめチェックして漏れがないように注意が必要です。

📚願書が通った後に必要な単語

入学許可証 (Offer letter)

Offer letterというのは入学許可証のことで、簡潔にいうと大学の合格通知のことです。

これをもらえると、大学に入学できることがひとまず確認でき、ひとまず安心できます。

ただし、入学許可証は学生ビザ申請用の書類であるCASとは異なるため、学生ビザを申請するにはOffer LetterではなくCASが必要です。

条件付き合格・本合格 (Conditional offer, Unconditional offer)

条件付き合格 (Conditional Offer)

英語力などいくつかの条件を満たす必要がある合格

 例:IELTSのスコアが足りない場合は短期語学プログラムを受講するなどの条件がつく。

高校の最終成績も関係する

 ※詳しくは下のフォームからお問合せください。

本合格 (Unconditional Offer)

・すでにすべての条件を満たした完全な合格状態

・学生登録や学費支払いを行うことで正式に学生となれる

CASが発行され次第、ビザを申請可能

 ※VISA申請は入学の6ヶ月前を目処とされています。

 ※3ヶ月前に申請する人が多い印象です。

詳細については、こちらのブログまたはイギリス政府の学生ビザに関する公式情報をご確認ください。

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イギリス政府の学生ビザに関する情報(https://www.gov.uk/student-visa

入学許可確認書/キャス/カス (CAS: Confirmation of Acceptance for Studies)

CASは、学生ビザ申請に必要な大学からの正式な入学許可確認証です。
大学が「この学生は入学条件をすべて満たしています」と国に保証するもので、これがないとビザ申請はできません。
※読み方:CASは基本的に「キャス」と読みますが、イギリス人は口語で「カス」と呼ぶこともあるので、電話や会話で聞いても驚かないようにしてください。

登録・登録する (registration, register)

これは普通の英単語ですが、学生ビザの登録や授業の履修登録などでよく出てくる単語です。
入学前ではなく、入学後に頻繁に使う単語として覚えておくと便利です。

📖大学で必要な単語

レクチャー・セミナー・チュートリアル (Lecture, Seminar, Tutorial)

Lecture (レクチャー):

・大人数で行う授業形式

・教授や講師が前に立って一方的に話す(説明や解説が中心)

・日本の「大学の講義」に近い

 例:200人が大教室に集まり、教授が国際関係の理論を説明する。

Seminar (セミナー):

・少人数(10〜20人くらい)での授業

・学生が自分の意見を発表したり、グループで議論したりする

・教員は進行役やアドバイザー的な役割

 例:少人数で集まり、特定の国際問題についてディスカッションする。

Tutorial(チュートリアル):

・さらに少人数(1対1や数人)での授業

・個別指導に近く、エッセイや課題の相談、研究テーマの議論などを行う

・教員が学生の理解度を深掘りしてサポートしてくれる

 例:学生が自分の書いたエッセイを先生と一緒に確認し、改善点を指導してもらう。

用語形式人数内容日本で近いもの具体例
Lecture
(レクチャー)
講義型大人数(100〜200人以上)教授が一方的に
解説
講義(大教室)国際関係の理論を教授が説明
Seminar
(セミナー)
ディスカッション型少人数
(10〜20人)
学生の意見発表・議論中心ゼミ
(3・4年生向け)
国際問題について討論
Tutorial
(チュートリアル)
個別指導型1対1〜数人課題やエッセイの指導教員との個別面談に近いエッセイの
添削指導

日本とイギリスの違い

  • 日本:ディスカッションは主に3・4年次の「ゼミ」中心。1〜2年次は大人数の講義が多い。
  • イギリス:最初の1年から読書課題(リーディング)が与えられ、毎週のレクチャー+セミナーで議論。個別のチュートリアルもあり、早い段階から「考えを述べる・文章で表現する」力を求められる。

単位 (credit)

必要単位がないと卒業できなかったり、日本の大学で得た単位を移行するという面で、この単語は非常に重要です。

ここは、イギリスとアメリカの大学で異なる部分です。

イギリスの大学

専攻に特化型が基本。

・入学時から「国際関係」「経済学」「心理学」など専攻を決めて入学する。

・学部の3年間(スコットランドは4年間)、その分野に集中して学ぶ。

時間割は大学側がほとんど決めていて、学生は学年ごとに提示されるモジュール(科目)から一部を選ぶ程度。
 👉 やりたいことが決まっている学生にはベストな選択

アメリカの大学

リベラルアーツ型が基本。

・1〜2年目は 一般教養(数学・歴史・文学など) を幅広く履修。

学生は自分で時間割を作り、必修科目と選択科目を組み合わせて「卒業に必要な単位」をそろえる。

・メジャー(専攻)を決めるのも2年目以降のことが多い。
 👉 自分でコースを探して履修登録する自由度が高い。

教授・講師 (Professor, Lecturer)

これは、教授を表す言葉を指す言葉です。そのため、大学の科目や教授一覧でよく見かける言葉です。

しなかしながら、イギリスとアメリカで具体的に指すポジションは変わります。

名称🇬🇧 イギリス🇺🇸 アメリカ
Professor大学の先生の中でも一番上の人(特別な称号)大学の先生ならみんな「Professor」と呼ばれる
Lecturer大学で授業をする先生(博士号を持つことが多い)基本的にはみんなProfessorのためあまり使われない
Professor に対する印象「Professor」はすごくレア「Professor」はふつうに先生

卒業論文 (Dissertation, thesis)

dissertation(ディサーテーション) は、大学や大学院で書く「長い研究論文」のことです。

内容:自分でテーマを決め、文献を調べたり調査をしたりして、独自の研究成果をまとめる。

位置づけ:卒業や学位取得に必要な「最終課題(capstone project)」の一つ。

ただ、イギリスとアメリカで使い方が異なるので、行く国によって注意が必要になります。

🇬🇧 イギリス🇺🇸 アメリカ
学部・修士DissertationThesis
博士ThesisDissertation

※アメリカでは基本的にThesisと呼びますが、学校によってはProject workで、卒業論文がない学部もあります。

イギリス行くなら覚えて欲しい単語

Daylight saving

・日本でいう「サマータイム」「ウィンタータイム」のこと。

・イギリスでは今も行われていて、年に2回、時間が1時間ずれる

仕組み

3月の最終日曜日(夏時間開始)

 時計を1時間早める → 深夜2時が3時になる。

10月の最終日曜日(冬時間開始)

 時計を1時間戻す → 深夜2時が2回くる。

実体験

実は、これは私が経験したイギリスでも試練/カルチャーショック…でした。

というのも、イギリスには未だdaylight saving が存在します。

ある日、友人たちとハイキングに出かけました。ある人から「来週からウィンタータイムになるよね」という話が上がり、「ウィンタータイムって!?」と聞きました。その時言われたのは、深夜1時が2回くるというものでした。時空がゆがむ!?「どういうこと」「なんのこと!?」と頭で考えつつ、その時はそのまま忘れていました。

そして、その時が来ます。その日は、久しぶりに何もすることのない日曜日でした。よし!今日は遅くまで寝るんだ!と意気込み布団に入り、目覚めたのはなんと朝の5:30。思考が一時停止し「くそぉー!」と思いました。長く寝たいと思っていたのに、いつもより1時間も早く起きるなんてと思いつつ、二度寝ができない私はあきらめて起床し、コーヒーを作りにキッチンに行きました。そこには、フラットメイトがおいてくれてるアナログ時計があります。ふと、時間を見ると6:45。「んん!?」と思いました。私の携帯が壊れたのか、このアナログ時計が壊れたのか。そして、ふと友人から言われたウィンタータイムの単語が頭に浮かび、急いで部屋に戻りウィンタタイムについて調べてみると…!

この文章を見つけました。

3月末〜10月末BST(British Summer Time)サマータイム-8時間(日本が8時間進んでる)
10月末〜3月末GMT(Greenwich Mean Time)ウィンタータイム-9時間

簡潔に説明をすると、10月末には午前1時が2回来るということなのです。そうすることで、時間を調整し日中の活動時間を調整するというものだそうです。

今後、イギリスに留学する・就職活動する人は、面接やオンライン説明会の時間を間違えないように、時差とサマータイムに注意が必要です!

単語一覧・まとめ

英語日本語一言説明
Undergraduate学士課程高校卒業後に進学する通常3年(スコットランドは4年)の課程
Bachelor’s degree (BA, BSc)学士号学士課程を修了すると授与される学位
Postgraduate / Master’s degree (MA, MSc)修士課程・修士号学士課程修了後に進む1年程度のコース
PhD (Doctor of Philosophy)博士号修士課程修了後に進む研究中心の課程(3~4年)
Entry requirement入学要件出願に必要な学歴・英語力・書類条件など
Tuition Fee学費International Student の欄を確認する必要あり
Accommodation学生寮(on campus / off campus, en suite / shared)
Module授業科目各コースで提供される科目、大学比較時の重要ポイント
Autumn Term / Spring Term秋学期 / 春学期9月〜1月がAutumn、1月〜6月がSpring
Semester学期時間割や履修単位で使われる区分
Personal Statement志望動機書出願に必須の自己紹介兼志望理由文
Transcript成績証明書学歴・成績を証明する公式書類
Application / Apply出願・願書大学公式サイトからオンラインで行う
Offer letter入学許可証大学からの合格通知(合格確認用)
Conditional Offer条件付き合格英語スコアや最終成績など条件付きの合格
Unconditional Offer本合格全ての条件を満たした正式合格
CAS (Confirmation of Acceptance for Studies)入学許可確認証(キャス/カス)学生ビザ申請に必須の大学発行書類
Registration登録学費納入・授業登録など、入学後に行う手続き
Lectureレクチャー大人数向けの講義形式授業
Seminarセミナー少人数での議論・ディスカッション中心の授業
Tutorialチュートリアル個別指導型の授業(エッセイ指導など)
Credit単位卒業要件に必要な履修数を示す
Professor (UK)教授大学で最上位の称号(アメリカでは一般の先生も含む)
Lecturer講師授業を担当する先生(博士号保持者が多い)
Dissertation (UK)卒業論文学部・修士の最終課題として書く長文研究論文
Daylight Savingサマータイム制度3月末〜10月末に時計を1時間進める制度(冬は戻す)

最後に

イギリス留学は、準備の段階から沢山の「新しい単語」が出てきます。
最初は難しく感じても、繰り返し出会ううちに自然と身についていきます。
今日紹介した用語を“ちいさな辞書”として活用して、出願や渡航準備に役立ててください。

まずは大学の公式サイトを開いて、今日学んだ単語を1つ探してみましょう。それが第一歩です!

✈️ 新しい生活は、単語を知ることから始まります。小さな一歩が、未来の大きなチャンスにつながります!

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